脱脂法はどんな手術？メリット・デメリットと注意点

腫れぼったいまぶたは、上まぶたの脂肪が原因していることがあります。脱脂法とは、上まぶたを数ミリの穴を空けて脂肪を除去する手術です。脂肪吸引とは違い、小さな穴から直接脂肪を取り出すため、眼球周囲に管を挿入することはありません。
通常、埋没法の二重整形と同時に行われますが、脂肪を取るだけの手術も行います。ただし、目元をすっきり・ぱっちりさせることが目的であれば、二重整形も同時に行った方がより効果が期待できます。

①二重にする場合は、二重ラインのデザインをシミュレーションします。

②表面麻酔のクリームや点眼と消毒をした後、まぶたに局所麻酔を行います。極細の針なので、チクッとする程度で強い痛みはありません。

③麻酔が効いたら上まぶたに２ミリ程度の小さな穴を開けます。

④軽くまぶたを押すと、穴から脂肪が出てくるので、量を調整しながら除去します。
※埋没法の二重整形はこのタイミングで行います。

④脱脂法の傷は縫合せず、手術終了。
傷は１日でふさがり、１〜２ヶ月でほぼわからなくなります。

傷は縫合の必要がないほど小さく、実際に縫わないため、傷跡が目立ちにくいメリットがあります。特に二重整形を同時に行うと、目を開けている時は傷も二重に隠れてわからない程度になります。

上まぶたが厚い人は、ただ埋没法の二重術をしてもうまくいかないことがあります。その場合でも、脱脂法と組み合わせることで小さな傷でまぶたをすっきりさせ、きれいな二重にすることができます。
脱脂法のみ行っても、目がすっきりして印象が変わります。

傷が約２ミリと小さく、脂肪を除去した後は縫合しないため、ダウンタイムが短いのが特徴です。二重整形の埋没法と同時に行っても、どちらもダウンタイムが短いため、長い休みが取れなくても手術が行えます。また、縫合しないので抜糸もなく、通院回数も少なくてすみます。

脱脂法だけ行う場合、それだけでは二重にならないこともあります。確実に二重まぶたにしたい場合には、二重整形の埋没法と組み合わせて行うことをおすすめします。
脱脂法と埋没法は同時にできるため、手術は１度で終わります。

上まぶたの脂肪を多く取り過ぎてしまった場合、まぶたがくぼんでしまうことがあります。手術前に適切なシミュレーションを行っていれば、まぶたがくぼんでしまう可能性は低いです。

通常、傷口は数日でふさがり、１週間程度で腫れも収まりますが、稀に傷口が赤く腫れたり白い膿が出たりする場合があります。その場合は、自分で触ったりせずに手術したクリニックへ行きましょう。

コンタクトレンズは腫れが引くまで使わないようにしましょう。また患部を濡らさないことが大切なので、２〜３日はシャワーも控えた方がベター。シャンプーや洗顔で患部に泡がつかないように気をつけ、もし泡がついたら流水でしっかり洗い流してください。

稀にではありますが、傷口から細菌が入って感染症を引き起こす場合があります。傷口を触らず、お風呂やシャワー、洗顔などに気をつけましょう。

運動をすると血流が良くなるため、患部の腫れが強くなることがあります。傷口がふさがっても、運動をして違和感があった場合にはすぐに運動を中止し、様子を見るようにしてください。

赤い腫れや白い膿が出たら、感染症などの疑いがあります。適切な治療は必要ですから、すぐにクリニックに連絡をして診察を受けるようにしましょう。